榊原 温泉の概要

榊原 温泉は、伊勢国の三重県 津市 榊原町にある。里山の温泉だ。
榊原 温泉は、七栗の湯とも称される。
榊原 温泉は、さかきばらおんせんと読む。榊原 温泉は、さかきはら おんせん ではない。
また、七栗の湯は、ななくり の ゆ である。七栗の湯は、ななぐり、なぐり、しちくり などではない。清少納言の枕草子には、湯は、ななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯と書かれている。当時でいえば、ものすごい口コミというか、メディアというか。日本の名泉・・・と、榊原 温泉を清少納言が認めちゃった・・・ということなのだ。
勿論、榊原 温泉は、清少納言が枕草紙に、とりあげる時には、すでに湯治として利用されていて、もっと古くから、榊原 温泉は、霊験ある地の神様の湯と思われていただろう。榊原 温泉の地に神社が創建され、榊原 温泉の湯が「神湯」とされたのは、10世紀だが。榊原 温泉には、奈良時代、平安時代に、皇族が訪れたという記録もある。
榊原 温泉は、室町の頃までは、七栗の湯として知られていたようだ。しかし、江戸に入り、伊勢参拝が流行し、初瀬街道の、湯ごり、斎戒沐浴の湯とされた。そのころからは、榊原 温泉という名前が勝ってきたようだ。
榊原 温泉の榊原という名前は、継体天皇の娘のササギヒメノミコトが、自生していた榊を温泉に一晩浸して、神宮に捧げたことからだという。継体天皇の娘・・だからなぁ・・かなり古い・・というか神話に近いというか・・。
現在、七栗の湯を使うのは地元の人で、観光や湯治客は、榊原 温泉と言う。

ところで、榊原 温泉のように古くからの湯は、開湯の伝説や伝承があることが多いのだが、榊原 温泉には伝えられていない。榊原 温泉は、ただ・・古くから・・あった・・。榊原 温泉は、それだけしかわからない、山の中のアルカリ性単純泉である。
それで・・いいじゃん、榊原。そんな気がする。

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